(4)閉塞性動脈硬化症Ⅲ

 

国が難病指定するバージャー病(閉塞性動脈硬化症)

には血流を改善する投薬や・人工血管をつなぐバイ

パス手術などの治療が行われて来ましたが、薬の効

果は小さく・手術で治る人も少なく、悪化して手足

の切断に至ることも有るようです。

 

そこで注目されているのが再生医療を応用した、細

胞の元になる幹細胞を使い組織や臓器を復元させる

治療方法です。

 

骨盤や血液中に含まれる患者自身の細胞を利用して

新しい血管を作る血管新生治療が開発されました。

この分野では日本が世界をリードしております。

 

大学病院では患者自身の血液を採取し、わずかに含

まれる単核球細胞を取り出し化学処置を施し、単核

球細胞を増やし、患者に輸血する方法で行われてお

りました。

 

全身麻酔をかけ腰椎に針を刺し骨髄液を採取して遠

心分離器にかけ前駆細胞を集める方法もあります。

末梢血を採取し単核球細胞を集め移植する方法は、

骨髄液採取方法に比べ、患者の負担が少ないのが利

点です。

 

この末梢血採取方法は一部の病院で試験的に行われ

治療対象は抹消動脈閉塞症と虚血性心疾患だけで未

だ研究段階であり保険適応は認められていません。

 

大学病院では単核球採取処置例を1,000回程度実

績がありました。

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この治療を受ける申請をしたところ許可され、平成

20年2月11日に一般外科へ入院が決まりました。

 

入院翌日には、輸血・細胞療法部に移され血液成分

分離装置にかけられ、血液採取が行われました。

 

血液成分分離装置は成分献血に用いられる装置で、

両手に点滴針を刺し装置と接続し、血液を装置に取

り込んで単核球成分だけを大量に分離採取し、残り

の血液を再び体に戻す処置を約2時間続けて行われ

ました。

 

翌日には手術室に移され、採取した単核球細胞の濃

縮したものを注射器で足のふくらはぎに輸血されま

した。

 

大学病院はこの治療によって、

①血管内皮前駆細胞を作る働き。

②血管内皮前駆細胞の変化。

③血管新生に関わる変化。

を研究されております。

 

その研究用に治療に用いた血液と治療前後の血液サ

ンプルを採取されました。

 

2月13日には退院致しました。

大学病院は100万円相当の経費を負担し、患者の

負担は入院費用が医療保険を適応し約2万円でした。

 

その後は経過観察のバージャー病と併せ年1回の診

察と3ヶ月毎の投薬を受けに通院していおります。

 

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